PC-9821Nr233にWindows2000
PC-9821Nr233は、Windows2000対応機種なので、普通にインストールできますし、動作させるだけであれば、特に問題はありません。
とはいえ、セットアップ前に「NEC PCセットアップガイド for Windows(R) 2000」をよく読んでおかないと、たとえば、PC-9821Nr233において「「Trident Microsystems社製 Cyber9385 / Cyber9385-1 ディスプレイドライバ (Windows(R) 2000版)」を適用しない場合、MS-DOSアプリの使用時にOSが落ちてしまったり、フリーズしてしまう等不具合が起きてしまい、悩んでしまうことになります。
さて、最近ではWindows9x系対応のアプリ・ハードは、かなり減っているので、過去の資産を使いつつ、現在の資産を使っていくことを考えると、どうしても、Windows2000を使っていかなければならなくなります。
幸いにして、PC-9821Nr233ではWindows2000においてもディスプレイドライバさえ、しっかりと更新しておけば、過去の資産であるMS-DOSアプリも使えるので、Windows2000を使いたいと思うわけですが、PC-9821Nr233のHDDの容量制限では、Windows2000を導入すると、かなりHDDに余裕がなくなり、また、PC-9821Nr233にWindows2000を普通にインストールした場合には、かなり動作が重くなり、実用的ではないという問題があります。
そこで、nLiteでコンパクトで、動作が軽くなったOSを作る必要が出てきます。nLiteの使い方は、いろいろなサイトに詳しい説明があるので省略しますが、Windows9x系のOSではnLiteが動作しないようなので、まず、Windows2000をインストールした後にnLiteで軽量化したOSを作る必要があります。この最初のWindows2000のインストールで、たっぷりと動作の重い状態のWindows2000を経験することになります。
さて、nLiteで軽量化したOSを作るにあたって、Windows2000のCD(PC-9800シリーズ用)を適当なフォルダにコピーして、nLiteを実行しても、軽量化したOSは作れないかと思われます。そのため、nLiteを実行する前に、i386フォルダを削除し、NEC98フォルダ名をi386に変更してしまいます。これで、nLiteは素直に動作します。また、nLiteでPC-98用のServicePackも統合してしまえば、よりコンパクトになりますので、ダウンロードしておきましょう。ただし、ServicePackを導入することによって、JavaVMが導入されなくなってしまうので、その点には注意が必要です。さらに、Hotfix統合をしてしまえば、もっとコンパクトになります。これらの統合のときには、間違ってもAT互換機用のServicePackやHotfixをダウンロードして統合しないでください。これには、注意が必要です。PC-98では、どのHotfixを選択して、ダウンロードをすればよいか悩んでしまうところですが、WindowsUpdateで表示されるPC-98用Hotfixをメモしておき、それぞれダウンロードすれば、問題ないかと思います。
準備ができたところで、nLiteを実行し、各種設定をすれば、PC-9821Nr233でも、過去の資産を継承し、きびきびと動作するWindows2000が完成します!!
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